バッテリー上がりは、車を運転する際に誰もが経験する可能性があるトラブルです。
急にエンジンがかからなくなり、外出先で困ることもあるでしょう。
バッテリー上がりに対処する際には、正しい知識と適切な行動が求められます。
本記事では、バッテリー上がりの後に避けるべき行動や注意点、そして正しい対処法について詳しく解説します。
バッテリー上がりは、多くの場合、運転者の不注意から発生します。
例えば、エアコンやライトを消し忘れることは少なくありません。
バッテリーが上がった際には、何をするべきか、そして何をしてはいけないのかを事前に理解しておくことが重要です。
この記事を読んで、賢く行動しましょう。
バッテリー上がりの症状と確認方法
バッテリーが上がった際には、まずその症状を確認することが大切です。
以下のような症状が見られる場合、バッテリーが上がっている可能性が高いです。
- エンジンがかからない: キーをひねってもセルモーターの音すら聞こえず、全く反応しない。
- ライトが点灯しない: ドアを開けた時、ルームランプが点灯しない。
- パワーウィンドウが動かない: 窓が全く動かないことも、バッテリー上がりの兆候です。
これらの症状を確認したら、バッテリー上がりの可能性があるため、次の行動に移る前に冷静に判断しましょう。
また、ヒューズが切れている可能性もあるため、一度ヒューズボックスを確認するのも良いでしょう。
ヒューズが正常であれば、ほぼ間違いなくバッテリーが上がっています。
その場合の対策を講じる必要があります。
バッテリーが上がった時にやってはいけないこと
バッテリーが上がった時に、やってはいけないことが3つあります。
長時間放置する
バッテリーが上がってしまった場合、放置して様子を見るという行動も避けるべきです。
バッテリーは、自然回復を期待しても回復することはありません。
むしろ、放置することで電圧がどんどん下がる結果になります。
長時間放置すると、バッテリー内の電気が完全に放電してしまうこともあるため、最終的には交換が必要になるケースも多々あります。
特に、数時間以上放置しないことは、バッテリーを劣化させないためにも重要です。
繰り返しエンジンをかけようとする
バッテリーが上がった時に、多くの人が最初に試みるのが「エンジンを何度もかけようとする」ことです。
特に音がしない場合、これがさらなるバッテリーの消耗を招くことになるため、絶対に避けるべき行為です。
エンジンをかけようと何度もキーを回すと、セルモーターが動き非常に多くの電力を消費します。
バッテリーが回復するどころか、さらに悪化させる結果になります。
また、多くの場合、エンジンがかからないはずですが、バッテリーの劣化を加速させるだけです。
この行動は、短時間で多くのエネルギーを消費し、バッテリーを完全に使い果たす危険性があるため、注意が必要です。
たとえエンジンがかかる場合でも、問題の根本的な解決には至りません。
自己判断で直そうと試みる
車の知識が浅い状態で、自分だけでバッテリーを復旧させようとすることも、一つの危険です。
たとえ「ジャンピングスタート」を試みる場合でも、正しい知識と手順を知らずに行うと、感電や事故の原因になることもあります。
特に、接続位置や順番を間違えると、さらに車両に損傷を与える可能性が高まります。
そのため、自己判断せず、必ず専門のロードサービスや整備工場に依頼することが重要です。
安全な対処法
バッテリーが上がってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?以下に、現実的で安全な対処法をご紹介します。
- ロードサービスを利用する: まず最初に考えるべき行動は、ロードサービスを呼ぶことです。多くの自動車保険にはロードサービスが付帯されており、迅速に対応してもらえる場合が多いです。特に、初めてバッテリーが上がった場合であれば、経験豊富な専門家によるアドバイスを受けることが最も安心です。
- ジャンピングスタートを行う: もし救援車を呼ぶことができ、正しい知識がある場合は、ジャンピングスタートを行うことができます。以下の手順で行うのですが、必ず相手の車両も正常であることを確認してください。
- 救援車とバッテリー上がりの車を近づけ、エンジンを止める。
- 両方の車のボンネットを開け、ブースターケーブルを接続する。
- 救援車のエンジンをかけ、一定時間充電する。
- その後、バッテリー上がりの車のエンジンをかける。
注意点としては、接続時の極性を間違えないこと、ケーブルを外す際にも正しい順序を守ることです。
バッテリー上がりでお困りの方は、【超親切】誰でも4ステップで解決できる方法を参照してください。
自力対処→JAF→自動車保険→専門業者の順でチェックすれば解決できることを解説しています。
バッテリー上がり後の注意点
バッテリー上がり後にも、3つの注意点があります。
応急で充電した後は電装品の使用を控える
応急処置後のバッテリーは十分に充電されていません。
エアコンやオーディオなどの電装品の使用は最低限に抑えましょう。
バッテリー上がりを早めに対応する
バッテリー上がりの状態を長時間放置すると、さまざまな弊害が生じます。
早めの対応が必要です。
自分で対応できない場合はプロを呼ぶ
不慣れな作業はプロに任せることをお勧めします。
ロードサービスやバッテリー専門の業者に依頼しましょう。
見てもらえる場所に心当たりがなければ、バッテリー上がり対処の専門業者カーバッテリー110番に相談がおすすめです。
バッテリー上がりの予防策
バッテリーが上がる前に対策を講じることが最も重要です。気をつけるポイントを以下にまとめました。
1. 定期的な運転
バッテリーは、車を運転して充電することでその性能を保持します。
特に長期間運転しないと、自然放電により電力が減少するリスクが高まります。
1週間に1回、20分以上の運転を心がけると効果的です。
定期運転により、バッテリーの充電状態を保つことができます。
2. バッテリーの定期点検
バッテリーの寿命は約2〜3年と言われています。
定期的にバッテリーの状態をチェックし、異常が見られた場合は早めに交換しましょう。
以下のチェックポイントを意識すると良いでしょう。
- バッテリー液の確認: バッテリー液のレベルが適切かどうか確認すること。
- 外観チェック: バッテリー本体に膨らみやヒビがないか、腐食がないかを確認すること。
- 端子の確認: 端子や金具に腐食や緩みがないかをしっかりと確認すること。
定期的な診断を行うことで、劣化の進行を早期に発見し、バッテリー上がりを未然に防ぐことができます。
3. 電気製品の使い方に注意
車内での電気製品の使いすぎもバッテリー上がりの原因です。
特に、以下の点に気をつけましょう。
- ライトやエアコンの消し忘れ: 車から降りる際には、必ずこれらの電気機器がオフになっているか確認すること。
- 過剰な電力利用: USB充電器やドライブレコーダーなど、大きな電流を消費する製品の使用には注意が必要です。車内での使用は必要最小限に抑えるようにしましょう。
4. バッテリーの経年劣化を理解する
バッテリーは年月が経つにつれて劣化していきます。
そのため、古くなったバッテリーには特に注意が必要です。
バッテリーの状態を定期的に確認し、劣化が見られる場合は早めに交換の手続きを行いましょう。
バッテリーの劣化が進むと、充電の性能も低下します。
急にエンジンがかからなくなるというトラブルが起こります。
古いバッテリーをそのまま使い続けることは非常に危険ですので、適切に管理することが求められます。
まとめ
バッテリー上がりは、道路上や移動中に突然襲ってくる可能性がありますが、冷静に対処するためには事前の知識が非常に重要です。
バッテリーの状態を日ごろから意識して管理し、対処法や予防策を把握することで、万が一のトラブルにも適切に行動できるようになります。
不安なことがあれば、信頼できる整備工場や専門家に相談することが大切です。
自分の車の状態を理解し、安全なカーライフを実現しましょう。
普段からの点検や意識を高めることで、バッテリー上がりのトラブルは予防できます。
これからの運転ライフをより快適にするために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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